【わけ:あり】ナイトクルーザー|2008/1/10

【わけ:あり】ナイトクルーザー

2008/1/10

sce031-s.jpg
仙台の短大に入学した18の春のお話。
結構厳しい両親の元から、生まれて初めて離れて暮らす事になった私。
ようやく訪れた「春」って感じ。どうせなら遊びたいじゃない。
女子短のこぢんまりしたサークルには気持ちが惹かれなかったので、他の大学のイベントサークルに入った。
ギリギリ、ディスコがあった時代。パラパラ第一世代ね。
ディスコ借り切って、学生集めてのイベント。

内容はもちろん、フライヤーもパー券の販売も自分達でやった。
しかもみんな結構マジなんで楽しかった。
イベント直前には本職気取りで、動員に必死になった。

そんな中、街頭に出てフライヤーを配ってたら・・・・・・、

出会っちゃったんだよね~。
一番町のど真ん中。
雑踏の中でキラリと光る〓いい男〓!

もしかしたら「いい男」なんて他にもいたかもしれないんだけど、ストップモーションがかかったみたいに、あたしにはその人しか目に入らなかった。
考えるよりも先に彼に向かって歩いてた。

後日、彼は『突然、知らない女が自分に向かって一直線に歩いてきたからビックリした』って言ってた。
そりゃそーだ〓
そんなコトするなんて、あたし自身驚いてるんだから。

初めて出会った彼なのに、イベントに誘うフリして電話番号を聞きだし、業務連絡を装って電話しちゃったりして・・・。

〓イベント後に会う約束を取り付けた〓
ここまでは、我ながら呆れるほど、とんとん拍子。

そしてイベント終了後、サークルの打ち上げもブッチして、彼と待ち合わせて海にドライブ。

海を見ながら何気ない会話をしているだけで楽しかった。
その流れで、何故か彼の部屋に行くことに・・・・。

とんとん拍子はいいけれど、ちょっと早過ぎじゃない???
マジで焦ったけど、ここであたふたするワケにいかないよね?
だって…誘ったのアタシだし…。
腹括って行ったわよ、彼の部屋。
男の部屋に行くだけなのに、どうして戦場に行くみたいな気合いよ?って言う人もいるけど、あたしにとっては大事件だったの。だって私、その時はまだ・・・未経験だったし・・・・。
でも言えな~い。そんなコト言えな~い。

だって……誘ったのアタシだし~・・・・。

覚悟は決めたものの少々怖気好きながら彼の部屋に乗り込んだ兵士のような私。

だけど、実はその夜は一緒に眠っただけ。
でも、Kissはしたかなぁ。これがFirstKissだったりしたんだけど、イマイチ記憶が薄い。

いろいろパニクっててなんだかわからなくなってたみたい。

初Kissをドラマチックにしっかりと覚えてる人っているけど、あたしのFirstKissはなんのドラマもないままに終わった。

彼の部屋にはその後何度か泊まりに行った。でも、エッチはしなかった。

なんとか回避し続けてた。
いろんな話をして、彼が同郷だとわかって親近感がわいた。
会う度にどんどんハマっていった。でも気になるコトが一つ。
毎晩決まった時間に電話が鳴る。
こーゆーのって一度気になりだすととことん気になる。
でも別に付き合ってるワケじゃないし、干渉はできないよね~。なんて悩みつつやっぱり聞いちゃった。だって、何となく…いや、確信があったんだ。きっと女だって。
「いつものあの電話、彼女から?」って聞いてみたら・・・・、案の定。
『そうだよ』ってアッサリとしたご返事…。やっぱりねぇ~。

でも、聞いてみたところで何にもできないんだよね。
だって、彼と私の間には何にもないんだもん。

宙ぶらりんのもやもや~、だけど、それなりに楽しい三ヶ月が過ぎた頃。

ふと目にした恋愛系雑誌に『彼と出会ってから初えっちまでの平均は三ヶ月』という記事が。
三ヶ月…
あたしもそろそろ腹括んなきゃいけないのかなぁ…

彼の機嫌を損ねながら毎回回避するのも大変だし、彼女の存在も気になる。

そして雑誌の記事。正直、このまま逃げ続けて彼が離れてしまうのが怖かった。

さようなら私のバージン〓
どの程ビックイベントよ〓って感じだけど、その〓、意を決してお泊りに行った。初めて彼の部屋に泊まった日と同じく、挑むような気持ちで〓


初体験は…緊張と動揺のまま…終わった
FirstKissと同じで、何が何だかわからないままに時間だけ過ぎちゃったみたい・・・。
みんなこんなもんなのかなぁ~?ていうか、あたし・・・、何やっちゃってんの?

次の朝、彼の部屋を出てから一人でいろいろ考えた。
エッチしたからって何も変わらない。あたしにとって彼は特別だけど彼にとってあたしは特別な存在ではない。
そんなコト初めからわかってたけど、いま思えば心の隅っこで期待してたのかな。

一緒に過ごして欲がでてきたのかも・・・。
『何やってんだろ…アタシ・・・』10分に一回くらい、そう思いながらため息ついてた。

一晩中考えて、彼に会うのをやめることにした。
女いるし、アタシの一方通行だし、不毛な恋だし。自分の為にならない。
大好きだけど、もうやめようって思った。
(いま思えば、この時点でもやっぱり私、空回ってんだけどね・・・)

泣きながら過ごして、なんとか普通の毎日を取り戻し、やがて一年が過ぎた。
一年間、恋愛する気にはなれなかった。彼への好きの気持ちを『あの男サイテー』って言って紛らわした。
でも、いろんなコトから逃げ回って、不完全燃焼でズルズルしてる私が、ホントはサイテーなんだと思った。

友人は気を使っていろんな男のコを紹介してくれた。
そんなある日、一番頼れる友達から、『今日はイチ押しだよ~。』って強力に誘われた。
そんな前フリで待ち合わせの店に行くと、そこには見覚えのある顔が…
一年前に諦めたハズの彼。
こんなところで再会しちゃった。『久しぶり』って、相変わらず軽い男・・・・。
けど、その変わらないっぷりに、またときめいてしまった・・・。(あたしのばかぁ~)
前の彼女とはもう別れたらしい。
「彼は過去の男」、行ってはいけないと思いつつ・・・・、ずずぅ~っと彼に引き込まれちゃう私。
これって、善くも悪くも運命かぁ~?

その後もホント、ズルズル・・・
彼にも『お前とはホント腐れ縁だよねぇ』と笑顔で語られる始末。

これも運命と、無駄な抵抗はせず甘んじて受け止めました。
男吹っ切るのもエネルギーいるのよ・・・。トホホな話でごめんなさい。

music list

1 ジムノペティ/片道キャンドル
2 サンタラ/100miles~虹を追いかけて~
3 Jil Decoi Asociation/アイロニー
4 MIHO/Life
5 荘野ジュリ/駅ニテ
6 SunMin/Another wish