2008/1/17

その頃の私は、毎日コンパ三昧だった。
夕方から集合して女友達と3時間刻みで2~3件の会場を渡り歩く…なかなかハードな毎日を送っていた。
どんなに男のコと知り合ってもイマイチぴんと来ない…(-_-)
それどころか顔も名前も覚えてない。
ライフワークと化したコンパをこなしながら、あたしは白馬の王子様を待っていた…
そんな中、忘れもしない一昨年の冬のこと。
その日は、コンパが立て込んでいて、最終が朝の4時スタートだった。
今回のお相手は、バーでバイトしてる学生の皆さん。
その前に3件ものコンパをこなし、ヘロヘロのあたし達。その時の様子はほぼ記憶が無い…。
朦朧としたまま帰宅し、ベットへ潜り込んだ。
眠りにつこうとしたその時、携帯電話のベルが鳴った…。時計に目をやると朝7時。
誰?こんな時間に??
電話に出てみると、最終コンパで一緒だった男のコだった。
あー番号教えてたっけ?
一応会話は成立してるケド、実はいまいち誰だわかってない…。
『付き合おうよ』と彼。
顔も思い出せないし、印象もない。あー薄ぼんやり輪郭くらいはわかるかな?
でもそれだけじゃ付き合えないよね?ふつー!
『お互い会ったばかりだし、まだあなたの事よくわからないし…』
なんとかお茶を濁そうと努力したけど・・・
『わかんないから付き合うんじゃないか。』という彼の言葉にアッサリ納得してしまった。
その日は、眠気に負けて何も考えられないままに、あたしはオチていった…。
次の日、目覚めた時には、部屋は夕日で赤く染まっていた。
にぎりしめていた携帯に目をやる。液晶画面には着信メールの表示・・・・
『オハヨー〓ハニー〓』って…あんた誰よ?
着信履歴をスクロールしてやっと思い出した…。
そうだった…
コイツはあたしの彼氏だ(今朝から)
クリスマス目前、思いもかけず彼氏ができた…。
それはいいけど、あたしは相手の顔も知らない(ていうか、覚えてない)。
とりあえず、確認作業の一環として、彼の働くバーに飲みに行った。
彼は二つ年上で、なんと同郷だった。
なんだかよくわからない彼氏だったけど、同郷ってだけでまぁいーかと思えた…。
(ハードルの低いあたし・・・・)
出会って早々に付き合おう・・・、なんて言っちゃってるだけあって彼は押しが強い。
頼れる系?なんて錯覚さえおこすほど。
顔も悪くない。(十人並みだが、まぁ許せる範囲内)…だけど…、何かが足りない。
ピピっとくる何かが無い。
会ったばかりだし仕方ないかぁ…
今回の恋(?)はいろんな事に目をつぶったまま、見切り発車をしてしまった…。
彼とのデートは、たった一度だけ。クリスマスイブの夜だった。
その日は女三人、あーでもない、こーでもないと男の話に花を咲かせながら、色気なく出前のラーメンを食べてた。
どーしてそんな事になったかっていうと・・・。
友達の一人が、イヴ当日にもかかわらず、彼氏と大喧嘩して号泣しながら部屋に飛び込んできたからよ。
イヴの夜…、女三人、ラーメンをすする…、言うまでもなく、かなり虚しい…。
が、しかし・・・・、そんな空気を馬鹿にするように、大騒ぎした女のケータイが鳴る。
そして、電話相手に甘い声…。どーやら彼と仲直りしたみたい。
そそくさと身支度をすると何事もなかったように部屋を出ていった。迷惑なヤツ…
台風の目が去った…。
残された二人でクラブに出かける。
すると、友人のケータイが鳴る。オトコからの呼び出しみたい。
通話中の彼女の横であたしのケータイも鳴る。…彼だ!
あたし達はそれぞれの待ち合わせ場所へと散った。
待ち合わせの店のバーカウンターに、彼がいる。
笑顔を作ってあたしは彼の隣に座る。 うーん( ̄~ ̄;)
だんだん顔は見慣れてきた。・・・が、しかし・・・・、
あたしの戸惑いなんてヤツはお構いなし。
2~3杯飲んでから誘われるままに彼の部屋へと向かった。
断る理由は何もない…だって彼、一応私の彼氏だし・・・・。
クリスマスイブの夜…、初めてのデート。
しかし…ときめきは無い。
大体にして彼、あたしの事好きなのかしら?(ちなみにあたしは好きじゃないケド)
地に足のつかない上滑りする言葉を並べながら、あたし達は初めての夜を過ごした。
この時、実は彼の気になる発言があった。
気になるというより…その時は“不可解”と感じたんだけど…
『やっぱりさぁ、キティちゃんとか好きなワケ?』って…突然ナニ?って感じ。
「どういう意味よ?」と思いながらもあたしは、そのまま眠りに就いた。
ケータイ電話のベルが鳴り響く。部屋は明るくなっていた。
隣には彼が眠っている…。時計に目をやると・・・、もう昼だ。
電話の主は、昨日クラブで別れた友人。
あたしの動向が気になっていたらしく頃合いを見計らって電話してきたらしい。
第一声から『やった?やった?』『何回?何回?』『よかった?』って…( ̄~ ̄)ξ
声が大きいから音が漏れてるっつーの!
ワンルームの彼の部屋じゃ何も話せない…
友人と待ち合わせをして、あたしは一先ず電話を切った。
クリスマス装飾の華やかなカフェで、あたし達はイブの出来事を報告しあった。
友人の散々なエピソードを一通り聞いて、あたしは昨夜の疑問を切り出した。
すると彼女『あ~、彼の元カノってキティラーだったんだよね~』って・・・、
なぁんだ。そーゆーコトぉ?
あたしはキティラーじゃないし、他の女の代わりなんて冗談じゃない。
盛り上がりを感じる間もなく、私の気持ちは一気に冷えた。
それ以来、彼とは会っていない。
べつに別れ話をしたわけじゃない。険悪になったわけでもない。
ただ、自然とお互いに離れていった。
クリスマス限定のイベント彼氏ってとこかしら。
そして、あたしは、理不尽だとは思うが・・・、キティちゃんが、嫌いになった。
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