2008/4/3:いけないOL、禁断のアルバイト

《いけないOL、禁断のアルバイト》
今日の彼女は、スタイル抜群でルックスも綺麗系。
今年で26歳になるが、彼氏が落ち着かず、いまだ結婚できずにいる。
そんな彼女には、ちょっとした秘密があった。
昼は一部上場企業の地方支社に勤める普通のOLだが、
週末の夜だけキャバクラでバイトしていた。
もちろん、会社にばれたら大変な問題になる。
だから、今の店は会社の人間が寄り付かないような場所にある。
彼女が、このバイトを始めたきっかけは、けして経済的な理由ではなかった。
本業でキャバ嬢をしている友人から、女の子が足りないので一日だけ手伝って欲しい、と頼まれて、仕方なく一日だけのつもりでキャバクラでバイトした。
最初は、お客さんと話もまともにできなくて不安になったが、しばらくするとお客さんの方から気を使って、私の話に合わせてくれた。
あからさまに下心見え見えで「綺麗だ・・・」とか、言ってくれる。
そりゃ彼女だって普通の女、誉められれば嬉しい。
仕事の関係で、毎日3種類の新聞も読んでいるから、年配の男性とも話が合う。
話が合えば、気に入ってくれて「また週末に来るよ。」と言われ、そうなれば次の週末にも行きたくなった。そして次の週も、また次の週も・・・・。
そんなこんなで、週末限定のキャバクラ勤めも2年になる。
いずればれるだろう・・・っていうスリルも、怖いけど・・・実はたまらなく楽しい・・・。
ムフフ・・・・
昼は一部上場企業の地方支社のOLでありながら、
週末の夜は、一転、知的で怪しいキャバ嬢になる彼女。
そして、彼女を目当てに店に通う沢山の男達。
その男達の中でも、彼女はとりわけ3人の男が気になっていた。
一人は、地方でも大手の印刷会社に勤める30歳のサラリーマン。
毎週末、必ず店に来て彼女を指名し、「綺麗だ」「好きだ」「デートしよう」を繰り返す。
最初は、いきなり挨拶のようにそのセリフを繰り返すから、彼女も辟易としたが、毎度毎度、真剣にそう言われると、だんだん憎めなくなるし、可愛いと思うようになった。
二人目は、45歳の歯医者さん。とにかくカッコイイ。
もちろん、景気のいい飲み方をする。だから・・・女の子にもてる。
しかし、噂ではいろんな店の女の子を食いまくっているらしい。
そして女の子を落としたら、ゲームのように・・「ハイ。さようなら・・・」らしい。
噂が本当なら、最低最悪の男だ。・・・・がしかし、お金持ってそうだし、カッコイイ。
三人目は、50代の建設会社に勤める部長さん。
この人は一癖あって、最初に会った時、いきなり私の気にしている事をズバズバ言い当てて、挙句の果てに彼女が気に触るような事を平気で言ってのけた。
彼女は泣くほど悔しかったが、じっと我慢した。
しかし、そんな事、意に介さぬように、その日は普通に飲んで帰った。
「あんな親父、大嫌い!」と思っていたが、・・・次に店に顔を出した時、「このあいだは、言い過ぎた。」と花束を贈られた。なんだか、キューんとなった。
大嫌いな男からいきなり優しくされると、そのギャップに戸惑う・・・。
そして、急にその男が気になりだす・・・。
でも・・・・これって、あの親父の「口説きの手口」なのかな???
昼間はOLをしている彼女が、週末限定のキャバクラ勤めを始めて1年めの頃、
そんな生活サイクルに慣れたせいか、少々ガードが甘くなっていた。
それまでは、会社の同僚にばれないように、店が終わると、即効でタクシー帰宅だったが、
その週末は気の緩みから、店の女の子たちに誘われるまま、遊びに出た。
深夜の居酒屋でキャバ嬢が4人も集まれば、そりゃお客さんの悪口や噂話で賑やかなもの。
しかも全員ケバい・・・・、普通に分かりやすい・・・。
その深夜の居酒屋に、なんと会社の同僚3人が入ってきた。
とっさに目を伏せたが、そもそも目立つ集団だから、当然見つかった。・・・
「不味い・・・どうしよう」・・・
「なんでまた、こんな時間に女の子だけで・・・」と問いかける同僚に、女の子の一人が機転を利かせて、「私たち今日コンパの帰りなんです。」と助け舟。
「よかったら一緒に飲みませんか?」ともう一人の女の子・・・。
流石、プロのキャバ嬢。あしらいが上手い・・・。
そう言われて会社の同僚達も悪い気はしない。むしろ喜んで、誘いに乗った。
仲間の女の子達には、気を使わせてすまないと思ったけど、正直心から感謝した。
その夜のことは、同僚達にとってはラッキーな出来事だったが、私には悪夢だった。
悪いことは重なるもので・・・
それから数日後、彼女が普通に昼間の仕事をしている会社に、偶然にも印刷会社に務めている30代の彼が仕事の打合せに来た。
知らん顔で、給湯室に隠れたが、チラチラとこっちを見ている。
慌てて給湯室に入った手前、お茶を出さずにはいられない・・・。
覚悟を決めて、きわめて普通に彼にお茶を出した。その時は何事もなかったが、
その週末には、いつものように印刷会社に勤める彼が店に来て、大変な目にあった。
「会社には内緒にするから、デートしよう」と誘われた。
誘われた・・・というよりは、むしろ「脅された」と言った方が正しい。
その時は、そろそろ潮時か・・・と思った。
昼は一部上場企業の地方支社のOLでありながら、
週末の夜は、一転、知的で怪しいキャバ嬢になる彼女。
この2年、様々なアクシデントやあわやの出来事があったが、
それでも、週末のキャバクラ勤めは続いていた。
その後、彼女の周りでは様々な出来事があった。
彼女に言い寄っていた45歳の歯医者は、別のお店の女の子にちょっかいを出して、その彼女の彼氏に制裁を受けたらしい。
しかも、かなり強烈な制裁だったらしく、その後夜の街では見かけなくなった。
もちろん、彼女の店にも姿を見せなくなった。ちょっとガッカリ・・・。
彼女が一番好きだった52歳の建設会社の部長さんは、離婚して独身のはずが、実は奥さんに4人目の子供ができたという。
聞けば、奥さんは30代だそうだ。
彼だったら、一回ぐらいはいいかな・・・・なんて思ってたのに・・・。
そして、禁断のキャバ嬢をネタに彼女を脅してデートに誘った印刷会社のサラリーマンは、何故か、あんまり店には来なくなった。
そのかわり・・・彼女の週末のお勤めが終わるまで、お酒も飲まずに店の近くの駐車場で彼女を待ってる。
そして、お勤め帰りの彼女は、笑顔で彼の車に乗り込んでゆく。
どうやら、いま二人は、付き合っているらしい。
それは、お店の女の子達にも秘密らしい。
いけない事とは知りつつも、2年続いた週末限定のキャバクラ勤めだけど、そろそろ彼女もお年頃。
もういい加減、年貢の納め時かも・・・。
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