2008/5/15:なんとなく別れの予感

《なんとなく別れの予感》
私は、35歳でいまだ独身。
初めての恋愛で砕け散った日からどれくらいの恋をしてきただろう・・・
一目惚れの逆ナンやら、酔った勢いからの熱愛やら、粘り越しの遠距離やら・・・・
しかし、どれこもこれも成就する事のない恋愛だった。
だから私は、いつの間にか本当の恋を求める「愛のジプシー」と化していた。
いろんな男に当たっては砕け・・・・砕けては当たり・・・の繰り返し。
そんな時、思わぬタイミングで告白してくれたのが彼だった。
彼は、2歳年上の37歳。結婚経験なし。数年前に、仕事を通じて知り合った。
彼も20代の頃に結婚まで考えた激しい恋愛をしたそうだが、その恋に破れ未だに独身らしい、と仕事仲間から聞いていた。
その彼からの突然の愛の告白に、かなり戸惑った私だったが、人柄もセンスも、男の条件としては申し分なく、断る理由はなかった。
私は、とりあえず彼の好意に甘えてみることにした。
彼とは意外と仕事の話が合うみたい。
恋人というよりはパートナーって感じ。
あたしも彼も職場では伸び盛りだった時期で、なんとなく感性のリズムが合うと思った。
友達以上、恋人未満の「パートナー」・・・・そんな始まりもまたいいかなと思えた。
その頃の私は、自分で言うのも恥ずかしいが、仕事は順調そのもの。
そりゃ、思うようにいかなかったり、壁にぶち当たったりはしたけど、それは些細な事。
好きな事出来てるんだもん、不満などはなかった。
本当に仕事が面白くて仕方がなかった。
一方その頃の彼は、なかなか思うように仕事を任せて貰えない・・・・。
任された仕事も興味がないと、身が入らずにしくじってばかり・・・。
挙句コロコロ部署を移動させられて、やりたい仕事とは程遠いところまで流れてきちゃったみたい。
付き合い始めた当初のキラキラ感や尖った感は皆無のくすぶり状態。
いつの間にか、漫然とした空気を背負ったダメサラリーマンに変身していた。
「一緒にステップアップしようね」と誓った彼が、振り返ると遥か遠く・・・・
置き去られた石ころの様に見える・・・。
どんなに励ましても、どんなに促しても、腐ってしまった彼には何も届かない。なんだかなぁ~。
私に散々会社の愚痴を聞かせた挙句、「お前を置いて行くことになるけど、アメリカ留学してロボット作ろうかなぁ」、なんて言ってる。
ホントにやる気があるなら止めないわよ。
でも、私を置いて旅立つ素振りなんか全然ないじゃん!
怒るでも呆れるでもなく、あたしはただただ悲しかった。
パートナーだと信じて付き合った男に、私の声が全く届かないんだから・・・。
付き合ってきた長い時間、私達は何やってきたんだろう。
私達の心のリズムは、いつから狂い始めたのだろう・・・。
彼は、この嫌なリズムに気づいているのだろうか?
長年付き合った彼とは、いつの間にか会話さえ無くなっていた。
近くにいるのに彼は遠い。
しょっちゅうしていたケンカも今はもうない。
ケンカになることを恐れて、余計なコトは言わない。だから益々会話がない。
はぁ~、悪循環・・・・。
「あたし達、最近会話ないよねぇ」って言ったら「長いんだから仕方ないじゃん」だって・・・。
あり得ない・・・・これからずっとこんなんなワケ?
好きだから一緒にいる・・・・これってすごく自然。
好きなだけじゃ一緒にいられない・・・・これもまた当たり前のコト。
付き合うってどーゆーこと?なんて基本的なコトまで考えちゃったりして・・・・・。
昔は勢いだけでどーにかなってたのに、付き合うのも別れるのも躊躇しちゃう。
歳取った証拠かなぁ・・・・。
この前テレビで恋愛心理の番組をやってた。
時間が経って彼が自分の理想とは違うと認識しても、付き合い始めの彼の姿に戻そう、そばに居ればいつか昔の彼に戻ってくれるんじゃないかって心理が働くんだって。
結果ズルズルよぉ~・・・・。
思い当たるフシがあるなー。
彼と付き合い始めた頃は、とってもキラキラしてて、お互いパートナーとしてやっていけると思ってた。
実際、この期に及んでも私は彼を見捨てきってないし。
彼だって、今はちょっと腐っちゃってるだけ。
頑張って理想の職場を見つけて、やりがいのある仕事に携われば、きっと、昔の彼に戻ってくれる・・・・そんな淡い期待を持っている。
・・・・でも、わかってるんだよね。
腐った果実が新鮮な状態になるなんて・・・あり得ないでしょ?
色々悩んだり、迷ったりしたけど・・・・私は、彼との別れを心に決めた。
とはいえ…
別れたいって、彼にどーやって伝えよう・・・。
彼は私との今の関係に何の疑問も持ってはいないだろう。
唐突に「別れよう」って言うの?
ケンカの勢いを借りて「別れる」ってタンカきれたらどんなにラクだろう・・・ふぅ~。
冷静に…無慈悲に別れを告げることができない私。
まだ彼に未練があるのかしら?
いや、あるのはきっと、彼と共に過ごした「大切な時間への愛しさ」だろう・・・。
彼がキライなわけじゃないんだから。
別れを決意したのはいいが、あたしは彼とちゃんと別れることが出来るだろうか?
願わくは、彼と綺麗に別れて、その後はいいお友達関係を作りたい。
…ってやっぱワガママだよねぇ~。
HOME
STORY
SPONSOR
MAIL